古着の用語を知ろう!デッドストック・ブート・フェード・アーカイブまで、初心者が知りたい基礎知識まとめ

広告

古着の用語を知ろう!デッドストック・ブート・フェード・アーカイブまで、初心者が知りたい基礎知識まとめ

古着屋で服を見ていると、「これデッドストックだよ」「フェードが最高」「それブートっぽいね」なんて言葉が飛び交って、ちょっと置いていかれる瞬間があります。

だけど安心してください。古着用語は、いきなり全部覚える必要はありません。よく使う言葉から順番に理解していくと、服の見え方が変わって、買い物がもっと楽しく、もっと失敗しにくくなります。

この記事では、古着のデッドストックとは何か、古着のブートとは何か、古着のフェードとは何か、古着のアーカイブとは何かといった定番ワードを、できるだけやさしく、でも“実際の買い物で使える”形でまとめました。読み終わるころには、古着屋での会話がちゃんと聞き取れて、自分の言葉でも説明できるようになるはずです。

まず覚えたい古着の基本ワード集

古着を漁る女性

チェックポイント

・「ヴィンテージ」と「レギュラー」の違いを1分で理解
・「ハーコー」って結局なに?よく聞くけど説明できない言葉
・タグ・表記の読み方と注目ポイント
・サイズ表記の落とし穴と選び方
・コンディション用語の基本と線引き

「ヴィンテージ」と「レギュラー」の違いを1分で理解

古着屋でよく聞くのが「ヴィンテージ」と「レギュラー」。ざっくり言うと、ヴィンテージは“古さに価値が乗りやすいもの”、レギュラーは“ふつうに古着として楽しむもの”です。ここで大事なのは、年数だけで決まらないこと。たとえば同じ90年代でも、人気のバンドTや希少な生地、当時ならではの作りがあるとヴィンテージとして扱われやすい。一方で、年代が古くても数が多くて今も見つかるものは、レギュラーに寄ることがあります。

ただし「ヴィンテージ=偉い、レギュラー=下」という話ではありません。レギュラーは値段が現実的で、気軽に試せるのが最大の良さ。いろいろ着てみて「自分の好き」を掘り当てるなら、レギュラーから入るのがいちばん強いです。

迷ったら、この表で整理するとスッキリします。

呼び方ざっくり意味価値が上がりやすい理由
ヴィンテージ古さ+希少性+人気が揃いやすい数が少ない/背景がある/作りが良い
レギュラー日常で楽しむ古着の主役サイズや状態の当たりが探しやすい
アーカイブ過去コレクションの象徴的アイテム作品性・資料性が重視される
デッドストック当時のまま残った未使用在庫“新品に近い古さ”が希少

「ハーコー」って結局なに?よく聞くけど説明できない言葉

「ハーコー」は、古着界隈でよく出るスラングで、だいたい“硬派でガチなやつ”みたいなニュアンスです。たとえば「ハーコーなワーク」「ハーコーなミリタリー」と言われたら、ファッションとして軽く着るというより、元の用途やルーツを大事にしていたり、雰囲気が渋かったり、着こなしが筋金入りだったりするイメージ。

ポイントは、モノそのものの話だけじゃなくて「ノリ」も含むところ。ボロボロに育ったデニム、リアルな汚れが残る作業着、ミリタリーの実物品などは、ハーコーと言われやすいです。逆に、同じジャンルでもキレイめに整えて着る人もいる。だからハーコーは「褒め言葉っぽいけど、好みが分かれる言葉」でもあります。

初心者は、無理にハーコーを目指さなくてOK。まずは言葉の空気感を知って、「この店はルーツ重視なんだな」「この人は渋い方向が好きなんだな」と読み取れるようになるだけで十分通っぽくなれます。

タグ・表記の読み方と注目ポイント

古着の“脳みそ”はタグに詰まっています。ブランド名はもちろんですが、それ以上に大事なのが素材・生産国・洗濯表記・品番っぽい番号。ここを読むと、同じ見た目でも「作りが違う」ことが見えてきます。

たとえば素材。コットン100%なのか、ポリエステル混なのかで、着心地も経年変化も変わります。生産国もヒントになりますが、国名だけで決めつけないのがコツ。同じ国でも工場や年代でクオリティが違うからです。洗濯表記は、縮みやすさの想像にも役立ちます。とくにデッドストック級の未洗い品は、洗濯後にサイズが変わることがあるので要注意です。  参考:RECLO

さらに、タグのデザイン自体が年代の目印になることもあります。ただし「このタグ=この年」と断言できないケースも多いので、タグだけに頼らず、縫製や生地感、ジッパー、ボタンなどもセットで見るのが安全です。

サイズ表記の落とし穴と選び方

古着はサイズが難しい。なぜなら、表記と実寸がズレやすいからです。Sでも大きかったり、Lでも小さかったりします。さらに年代によって「普通のサイズ感」が違うので、表記だけで買うと外しやすい。

コツは3つ。まず肩幅・身幅・着丈・袖丈を覚える。次に、自分の手持ちの服で“基準の一着”を決めて、メジャーで測る。最後に、店でも通販でも実寸を見てから判断する。これだけで失敗が激減します。

あと、デニムは特に落とし穴が多いです。ウエスト表記が同じでも、股上の深さや太ももの幅で別物になります。さらに未洗いのデッドストックは縮む可能性があるので、店員さんに「洗うとどれくらい変わりますか?」と聞くのが正解。勇気がいるけど、古着好きは質問されるのが結構うれしい人が多いです。

コンディション用語の基本と線引き

古着の状態説明でよく出る言葉は、「美品」「良好」「並」「訳あり」など。でもこれ、店によって基準が違います。だから、言葉だけで判断せず、具体的にどこがどうなのかを見るのが大事です。

最低限チェックしたいのは、①首回り・袖口の擦れ、②脇や股などの破れ、③シミや黄ばみ、④ボタンやジッパーの欠け、⑤匂い。この5つ。写真なら拡大、店なら明るい場所で確認。ここが分かると「このダメージは味だな」「これは修理が必要だな」と判断できます。

古着は新品と違って、多少の使用感が“普通”です。だからこそ、自分の許容ラインを決めましょう。たとえば「小さな汚れはOK、穴はNG」「リペアはOK、強い匂いはNG」みたいに。ここが決まると、買い物のスピードも精度も一気に上がります。

→日本最大級の古着通販サイト「セカンドストリート」

状態を語る言葉:フェード・アタリ・ダメージなど

古着のデニムジャケット

チェックポイント

・「フェード」とは?色落ちが“かっこいい”と言われる理由
・アタリ・パッカリング・ヒゲで差がつくデニムの見どころ
・ダメージ/クラッシュ/ボロの違いと価値の考え方
・リペア/リメイクの見分け方とチェック箇所
・汚れ・臭い・黄ばみのチェック術

「フェード」とは?色落ちが“かっこいい”と言われる理由

古着のフェードとは、時間や着用・洗濯で起きる色落ちや退色、風合いの変化のこと。新品の濃い色が少しずつ薄くなって、独特のムラややわらかさが出るのが魅力です。古着の世界では、これを劣化ではなく“育ち”として評価することがあります。  参考:Vintage Buyer Collegeの古着バイヤー

なぜかっこよく見えるのか。理由は3つあります。1つ目は、同じモデルでも色落ちが人によって変わるので一点物っぽい表情になること。2つ目は、色が抜けることでコーデがなじみやすく、黒がスミ黒、ネイビーが青っぽくなるなど色がやさしくなること。3つ目は、プリントのクラック(ひび割れ)や生地の毛羽立ちと組み合わさると、時間のストーリーが出ることです。

ただし、フェードは何でも良いわけではありません。日焼けで部分的に変色した“ヤケ”や、汚れが原因で色が飛んだものは、狙いと違うこともある。良いフェードは、全体に自然で、触ったときの生地感も気持ちいいことが多いです。

アタリ・パッカリング・ヒゲで差がつくデニムの見どころ

デニムの古着用語で「アタリ」「パッカリング」「ヒゲ」は、ざっくり言うと着て動いた跡が模様になったものです。アタリは、ポケットのフチや裾、ベルトループなど、擦れやすい場所が白く出る現象。パッカリングは、縫い目周りが波打つようにシワになって、陰影が出る状態。ヒゲは、股の付け根あたりに横線のように出る色落ちです。

これらが人気なのは、工場で作った加工よりも「その人の生活」が見えるから。自転車に乗る人、しゃがむ仕事の人、財布を後ろポケットに入れる人。動き方のクセがデニムに刻まれます。古着のデニムは、その“履いた人の履歴書”みたいな面白さがあります。

チェックのコツは、模様の出方が不自然じゃないかを見ること。過度に左右対称だったり、局所だけ白すぎたりすると、加工の可能性が高いです。加工自体が悪いわけではないけど、価格や価値の見方は変わります。自分が求めるのが「自然な育ち」なのか「デザインとしての加工」なのか、ここを意識すると買い物がぶれません。

ダメージ/クラッシュ/ボロの違いと価値の考え方

古着のダメージは全部同じではありません。ダメージは一番広い言葉で、穴、擦れ、ほつれ、シミも含む“傷み全般”。クラッシュは、意図的に穴や破れが目立つ状態を指すことが多く、デザインとして語られがちです。ボロは、さらに踏み込んで、つぎはぎ・退色・破れが重なり、生活感や迫力が“表現”になっている状態を指すことが多いです。

価値の話になると、ここがややこしい。普通は傷みがあるほど安くなる。でも、ボロが評価される世界では逆が起きます。理由は、同じ状態が二度と作れないから。とくに古いワークやミリタリーは、リアルな使用感が“らしさ”として高く見られることがあります。

ただし、初心者は「かっこいいボロ」と「ただ弱ってるだけ」を分ける必要があります。布が薄くなりすぎて、少し引っ張るだけで裂けそうなら危険。縫い代がほつれて縫製が解体しかけているなら、修理前提。買う前に、着用目的かコレクション目的かを決めるとブレません。普段着なら、最低限の強度があるものが安心です。

リペア/リメイクの見分け方とチェック箇所

リペアは修理、リメイクは作り替え。古着ではどちらもよく出会います。リペアは穴をふさいだり、ほつれを直したりして元の形を保つのが目的。リメイクは、丈を切ったりパーツを足したりして、別の表現に寄せることが多いです。

見分けるポイントは、縫い目の糸、当て布の素材、縫い方のルール感。元の縫製と同じ糸色・同じピッチで直されているなら、かなり丁寧なリペア。逆に、太い糸でざっくり縫ってあるなら、味として楽しむ方向かもしれません。デニムなら、当て布の色や方向で、フェードの出方が変わることもあります。

チェック箇所は、股、膝、裾、脇下、ポケット口。ここは負荷がかかるので直されやすいです。リペアがあるからダメではなく、むしろ「大事にされてきた証拠」でもあります。大切なのは、自分の好みと用途に合うかどうか。通勤で着るなら目立たないリペアが便利、遊びなら大胆な直しがアクセントになります。

汚れ・臭い・黄ばみのチェック術

古着でいちばん後悔しやすいのが、家に帰ってから気づく汚れや臭いです。店の照明や雰囲気でテンションが上がると、見落としやすい。だから、買う前のチェックは“作業”としてやるのがコツ。

汚れは、白い部分、脇、襟、袖口、裾を重点的に。黄ばみは、白系のTシャツやシャツで起きやすく、保管の影響もあります。特にデッドストックのような未使用でも、長期保管でヤケや黄ばみが出ることがあります。 RECLO

臭いは、香水・柔軟剤・タバコ・カビが代表。軽い香りなら洗濯で落ちますが、カビ系はしつこいことがあるので注意。店員さんに「これ、洗いで取れますか?」と聞いてOK。通販なら「臭いについて記載があるか」「返品条件」を確認するのが安全です。古着は“納得して買う”ほど満足度が上がるので、遠慮せず確認しましょう。

古着用語のルーツを知って真贋を見定めよう

シックな古着屋

チェックポイント

・「ブート」とは?古着ならではの事情について
・オフィシャル/ライセンス/コピーの違い
・パロディとの境界線と気をつけたいポイント
・知識を身につけて真贋チェックに活かそう
・買う前に知っておきたいリスクとマナー

「ブート」とは?古着ならではの事情について

古着のブートとは、ざっくり言うと既存のブランドや作品の要素を借りつつ、別の形で作られたアイテムを指して語られることが多い言葉です。いわゆる“海賊版”のイメージが強いですが、古着界隈ではストリートやアートの文脈で語られて、独自の評価がつくこともあります。  参考:OLD FLIP

たとえば、あり得ない組み合わせのロゴ、当時の空気を感じる雑なプリント、勝手に作ったのにセンスが良いデザイン。そういう「今の正規品にはない自由さ」が魅力になる場合があります。ただし、ここは大人の領域でもあるので、軽い気持ちで買ってトラブルになるのは避けたいところ。

初心者は、まず「ブートは“公式とは別もの”」という理解が最重要です。その上で、ファッションとして楽しむのか、コレクションとして集めるのか、そもそも避けるのかを自分で選べばOK。知っているだけで、店での会話も買い物の判断も一段ラクになります。

オフィシャル/ライセンス/コピーの違い

似た言葉が多くて混乱しやすいので、ここで整理します。オフィシャルは公式。バンドTならバンド側が正式に出しているもの。ライセンスは許可を取って作っているもの。たとえば映画のTシャツを、許諾を得たメーカーが作るケースです。コピーは、許可がないまま似せて作ったもの。ブートはコピーと重なる部分がありますが、古着の会話では「ただの偽物」よりも、カルチャー的なニュアンスで語られることがある、という感じです。  参考:OLD FLIP

パッと見で判断できないことも多いので、初心者は「断言しない」姿勢が大事。「これブートっぽいですね」くらいの距離感でOKです。店側が説明してくれることもありますし、説明があいまいなら無理に買わないのが賢い。

整理の早見表も置いておきます。

区分許可例のイメージ注意点
オフィシャルある公式グッズ年代や再販で価値が変わる
ライセンスある許諾品の映画Tなどライセンサーで品質差
コピーない似せた商品法的・倫理的リスク
ブートないことが多い独自解釈のロゴ・デザイン文化として語られるがリスクは残る

パロディとの境界線と気をつけたいポイント

パロディは、元ネタを分かる形でいじって笑いにしたり、皮肉にしたりする表現です。ブートとパロディは近いところがあり、「面白いから着たい」と思う人も多い。でも、境界線はグレーになりやすいので注意が必要です。

気をつけたいのは、①元のロゴやキャラクターが強く残っている、②販売目的で大量に作っている、③出品や転売で説明が不十分、こういうケース。自分が着るだけなら問題になりにくいこともありますが、ネットで売買するときは話が変わります。知らずに「正規品」として売ってしまうのはアウトなので、少しでも怪しいなら“そのままの説明”で出すか、出さないのが安全です。

ファッションとして楽しむなら、買うときに「これは公式ですか?」「許諾品ですか?」と聞いてみるのが一番。店の姿勢で信頼度も分かります。ブートの世界は面白いけど、ルールを知らずに突っ込むと損しやすい。知識は自分を守ってくれます。

知識を身につけて真贋チェックに活かそう

真贋の話は奥が深いので、初心者は“ざっくり防御”が目標でOKです。見る場所は主に3つ。1つ目はプリント。かすれ方が不自然、インクがテカテカ、細い線が潰れているなどは要注意。ただし、古いプリントはクラックやフェードで崩れるので、劣化と偽物を混同しないことも大事です。  参考:遊び心があるスタイルを提案 | アニメTシャツとリメイク・古着の古着屋月暈

2つ目はボディ。タグのメーカー、縫い方、首リブの雰囲気。年代に合うボディなのかは大きなヒントになります。3つ目は全体の整合性。デザインの年代とボディの年代がズレていないか、あり得ない組み合わせになっていないか。ここで違和感が出ると、ブートの可能性が上がります。

ただし、真贋は“確実に当てるゲーム”ではなく、 “納得して買うゲーム”です。説明が不十分なのに高額なら避ける。説明が丁寧で価格も納得なら買う。こういう買い方が、結局いちばん失敗しません。

買う前に知っておきたいリスクとマナー

ブートを語るなら、リスクとマナーもセットです。リスクは大きく2つ。法的な話と、売買のトラブル。特に後者は身近で、「買ったのに説明と違った」「出したら削除された」などが起きやすいです。

マナーとして大事なのは、①知らないのに断言しない、②売るときは“自分が分かる範囲”で説明する、③公式っぽく見せない。この3つ。たとえば「たぶんブート」「詳細不明」「公式ではない可能性あり」と書くだけで、誤解を減らせます。

そしてもう一つ。ブートを避けたい人もいます。だから、友達にすすめるときも「ブートってこういうものだよ」と説明してからが親切。古着は、同じ服でも価値観が分かれる世界です。相手の地雷を踏まないのも、古着に詳しくなる人の気配りだと思います。

→日本最大級の古着通販サイト「セカンドストリート」

価値を決める言葉:デッドストックとアーカイブの考え方

Tシャツとジーンズを着用する男女

チェックポイント

・「デッドストック」とは?初心者が間違えやすいポイント
・NOS/ミント/未使用の違いをやさしく区別
・「アーカイブ」とは?古いだけで価値が決まらない理由
・年代・背景で値段が変わる仕組みを理解する
・保管状態と経年劣化の注意点を知っておく

「デッドストック」とは?初心者が間違えやすいポイント

古着のデッドストックとは、古着市場ではだいたい「当時のまま眠っていた未使用品」の意味で使われます。海外だとNOS(New Old Stock)と呼ばれることも多いです。 参考:RECLO

初心者が間違えやすいのは、「デッドストック=完全な新品」と思い込むこと。未使用でも、長期保管でヤケが出たり、ゴムが劣化したり、金属パーツが変色したりすることがあります。つまり“使ってないけど古い”という特殊な状態。ここを理解すると、買ったあとに「思ってたのと違う…」が減ります。

デッドストックの良さは、育てられること。最初はパリッとしていて、そこから自分のフェードやアタリを作っていける。古着と新品のいいとこ取りみたいな存在です。ただし、サイズの縮み、保管ジワ、付属品の劣化など、注意点もセット。デッドストックを選ぶなら、状態確認はいつもより丁寧にいきましょう。

NOS/ミント/未使用の違いをやさしく区別

似た言葉が多いので、ここでスッキリさせます。NOSは「古い在庫の新品」。デッドストックとほぼ同じ意味で使われることが多いです。  参考:RECLO
ミントは、もともとコレクター界隈で「ほぼ新品級の最高状態」を指すことが多い言葉。必ずしも未使用とは限らず、「使用感がほぼない」ニュアンスで使われることがあります。未使用はそのまま「使っていない」。ただ、未使用でも保管が悪いと黄ばみや劣化が起きます。

初心者は、言葉より“現物”に寄せるのが正解です。たとえば「NOS」と書いてあっても、ゴムが伸びていたり、ソールが硬化していたりすることがある。逆に「ミント」でも、ほんの少し毛羽立ちがあるだけで十分良いこともある。

買うときの質問テンプレはこれです。
「未洗いですか?」「保管中のヤケはありますか?」「パーツの劣化はありますか?」
この3つを聞くだけで、だいぶ判断がしやすくなります。

「アーカイブ」とは?古いだけで価値が決まらない理由

古着屋で「アーカイブ」と言われると、ただ古い服というより、ブランドの過去のコレクションに登場した象徴的なアイテムという意味合いが強くなります。発売からそこまで年数が経っていなくても、現行では手に入らず、ブランドの歴史や作品性として価値が見られる。そんな立ち位置です。  参考:Vogue Japan

ここで大事なのが、「古い=アーカイブ」ではないこと。アーカイブは“資料”に近い目線があります。デザイナー交代前の代表作、当時の技術や素材を感じる一着、アイコン的ディテールがあるもの。こうした要素が揃うと評価されやすいです。

初心者は、アーカイブを“高い服”として見るより、 “物語が濃い服”として見るのが楽しい。背景を知るほど、服の見え方が変わります。逆に、背景を知らないまま買うと「高いのに着づらい」になりがち。アーカイブは、知識と相性がいいジャンルです。

年代・背景で値段が変わる仕組みを理解する

古着の値段は、原価ではなく“人気と希少性”で動きます。ざっくり要素は5つ。①数が少ない、②需要が高い、③状態が良い、④サイズが良い、⑤背景が強い。これが揃うほど上がります。

背景というのは、たとえば「当時のカルチャーと結びついている」「ブランドの転換点のコレクション」「軍や仕事のリアルな用途がある」など。こういう話があると、人は欲しくなる。アーカイブが評価されるのも、背景が濃いからです。  参考:world-fn.com

初心者が損しないコツは、 “値段の理由を言葉で説明できるか”です。自分で説明できない高額品は、いったん保留でOK。逆に、理由が分かると納得して買えるし、後で手放すときも説明ができます。古着は「買う力」と同じくらい「説明する力」が大事。用語を覚えるのは、そのための武器になります。

保管状態と経年劣化の注意点を知っておく

古着は、使ってなくても劣化します。特にデッドストックで起きやすいのが、ヤケ、黄ばみ、ゴムの硬化、接着剤の劣化、金属のサビ。スニーカーのソールがボロっと崩れる“加水分解”も有名です。だから「未使用=安心」とは言い切れません。  参考:RECLO

買う前は、光に当てて色ムラを見て、触って素材の柔らかさを確認する。ゴムがある服なら伸びを軽くチェック。金属パーツは開閉してみる。通販なら、該当箇所の写真があるか、なければ問い合わせる。これだけで事故が減ります。

そして保管も大事。湿気はカビの原因、直射日光は退色やヤケの原因。家では、風通しの良い場所で、除湿剤を使うのが安心です。古着を長く楽しむコツは、買う前と買った後、両方にあります。

古着のアイテム名と種類について

古着 用語

チェックポイント

・デニム古着の用語まとめ
・ジャケットの名前がわかる早見と代表例
・Tシャツ/スウェットの用語をスッキリ整理
・古着の種類をざっくり分類
・古着の知識をつける方法は順番が大事
・この記事のまとめ

デニム古着の用語まとめ

デニムは用語が多いけど、覚えると一気に楽しくなります。まずセルビッジ(赤耳など)は、生地の端の仕上げの話。オンスは厚みの目安。リジッドは未洗いで硬い状態。ウォッシュは洗い加工。テーパードは裾に向かって細くなる形。こういう言葉が分かると、店で見たときに「これは育てる系だな」「これは最初から柔らかいな」と判断できます。

ここでミニ早見表を置きます。

用語意味体感の違い
リジッド未洗いの硬いデニム縮みやすい/育てがい
オンス生地の厚みの目安重いほどゴツい傾向
セルビッジ生地端の仕様伝統的な雰囲気が出やすい
アタリ/ヒゲ履き皺の色落ち一点物の表情になる
パッカリング縫い目の波打ち立体感が出る

デニムは「サイズが合えば勝ち」になりやすいアイテムでもあります。用語はあくまで補助。まず試着して、座ったりしゃがんだりして違和感がないか確かめる。それができれば、知識はあとからついてきます。

ジャケットの名前がわかる早見と代表例

古着屋でジャケットの名前が分かると、探し物が一気に早くなります。たとえばGジャンはデニムジャケットの定番。ミリタリーならM-65はフィールドジャケット、MA-1はフライトジャケット。ワークならカバーオールやチョアジャケット。アウトドアならマウンテンパーカー。名前が分かるだけで、店員さんに「M-65っぽいのありますか?」と聞けるようになります。

さらに一歩進むと、ディテールで見分けるのが楽しい。M-65なら襟の収納フード、フロントの大きなポケット。MA-1ならリブとオレンジ裏地の個体が有名。カバーオールなら大きめのポケットと動きやすさ。こういう特徴が“言葉と形”で結びつくと、古着の買い物は宝探しになります。

初心者は、まず「名前→特徴→用途」の順で覚えるのがおすすめです。用途が分かると、サイズ感の正解も見えてきます。たとえば作業着由来は大きめで当然、フライト由来は動きやすい短丈、みたいに。服の名前は、ただの暗記じゃなく、着やすさに直結します。

Tシャツ/スウェットの用語をスッキリ整理

Tシャツやスウェットも、用語が分かると選びやすいです。たとえばボディは土台のメーカー。プリントはクラック(ひび割れ)やフェード(退色)で表情が変わります。 参考: 遊び心があるスタイルを提案 | アニメTシャツとリメイク・古着の古着屋月暈

丸胴は脇に縫い目がないタイプで、古いTシャツで見かけることがあります。リブは首や袖の伸縮部分で、ここがヨレているとだらしなく見えやすい。霜降りは杢(もく)とも呼ばれ、糸の混ざりでメランジっぽい見え方になるものです。

スウェットなら、裏起毛か裏毛か、袖がラグランかセットインか、リブが長いか短いかで印象が変わります。古着のスウェットは、首リブの伸びや穴あきが起きやすいので、購入前のチェックポイントにもなります。

そして、Tシャツもスウェットも「プリントが主役」になりがちですが、実はサイズ感がいちばん重要。肩が落ちるのが好きか、ジャストが好きか。着丈は短めがいいか、長めがいいか。好みが決まると、用語の理解も一気に進みます。

古着の種類をざっくり分類

古着は種類が多すぎて迷子になりがち。だから最初は“ジャンルの地図”を作るのがコツです。大枠はこの4つでOK。ワーク(仕事着)、ミリタリー(軍物)、スポーツ(部活・チーム・アウトドア)、ドレス(きれいめ・スーツ寄り)。ここに、音楽・映画・アニメなどのカルチャーTや、ブランド古着の流れが合流します。

ワークは丈夫で実用的。汚れやダメージが味になりやすい。ミリタリーはディテールが合理的で、ポケットや生地の理由がはっきりしている。スポーツはロゴや配色が効いていて、気分が出る。ドレスはサイズが合うと一気に大人っぽくなるけど、直しが必要なこともあります。

この分類があると、「今日はミリタリー気分」「次はワークで探そう」と頭の中が整理されます。古着の知識をつける方法として、ジャンルを決めて深掘りするのはかなり有効です。広く浅くより、狭く深くが近道になります。

古着の知識をつける方法は順番が大事

古着に詳しくなりたいなら、勉強の順番がポイントです。おすすめは①自分の好きなジャンルを一つ決める、②用語を覚える、③実物を見る、④買って着て、⑤また見る。このループ。いきなり全部覚えようとすると挫折します。

具体的には、まず「デニム」「ミリタリー」「バンドT」みたいにテーマを決めます。次に、今日この記事で出てきた古着用語を、よく使うものだけメモする。店に行ったら、買わなくてもいいのでタグと縫製を観察する。家に帰って、気になった言葉を調べる。これを3回やるだけで、一気に会話が通じるようになります。

そして最強の勉強法は、一着を“育てる”こと。フェードやアタリが出てくると、言葉が体験に変わります。
古着は暗記科目じゃなくて、生活の中で身につく知識。焦らず、でも観察は丁寧に。これがいちばん早いです。

→日本最大級の古着通販サイト「セカンドストリート」

「古着の用語を知ろう!デッドストック・ブート・フェード・アーカイブまで、初心者が知りたい基礎知識まとめ」のまとめ

古着の世界は、用語が分かるほど面白くなります。ヴィンテージとレギュラーの違いは“上下”ではなく“楽しみ方の違い”。フェードやアタリは劣化ではなく、時間が作った表情として愛されることがある。ブートは公式と別物として理解し、リスクとマナーを知った上で距離感を決める。デッドストックやNOSは「未使用だけど古い」という特殊さが魅力で、保管由来の劣化も含めてチェックが必要。アーカイブは年数より作品性や背景が価値を作る。最後に、服の名前や種類が分かると店での会話がスムーズになり、買い物の失敗が減ります。言葉は“通ぶる道具”じゃなく、 “納得して選ぶための地図”。まずは好きなジャンルを一つ決めて、実物を見ながら覚えていけば、気づいたら古着に詳しくなっています。